財布を作る その4(最終回)
ちぺらです。
前回の続きから。まずはカードポケットを接着して、不要部分を切り落とします。
次に表側のコバから3mmの位置にラインを引き、それに沿って一周ぐるっと下穴をあけていきます。接着済みのカードポケットのコバを切らないように注意。
下穴をあけ終わったら小銭入れを接着します。微妙にはみ出ていますがこれは捨て代で、縫い合わせたあとでカットします。
この後マチ部分の縫い穴を菱キリで貫通させて、まだ接着していない小銭入れ下辺を除く外周3辺をコの字型に縫い合わせます。作業量のわりに撮れ高が少ない、地道で、つらく、過酷な作業です。恋する小惑星を見ながらただひたすらに縫い合わせます。言い忘れましたけどこの部分は外に出る縫い目ですし距離も長いので、耐久性を上げるべく糸を念入りにロウ引きしました。縫い上げたら外にはみ出たマチの捨て代を切り落とします。
次はいよいよ小銭入れ下部を縫い合わせ……といきたいところですが、なんとなくこのまま進むと小銭入れのコバが磨きにくくなりそうな予感がしたので今のうちに磨いておきましょう。写真ではまだ縫い合わせていませんが、ここの下端を縫ってしまうのでたぶんもうスリッカーが入りませんしね。
こういう野生の勘が大事になってくるわけです。知らんけど。
完成までもう少しなので気を取り直して作業に戻りましょう。下穴があいているのは表側だけなので、マチの時と同じように菱キリでブスブス突き刺して穴を貫通させたうえで縫い合わせます。
いらんとこを切り落として……
角を丸めます。この後外周のへりを落として、(恋する小惑星を見終わってしまったので)コップクラフトを見ながらひたすらにコバを磨き上げます。先ほど小銭入れのコバを磨いたときは手抜きして切りっぱなしのまま磨きましたが、紙やすりを180番→240番で磨いてコバを整えてから水、トコノールの順番で磨くとカネが取れるレベルで仕上がります。人件費はタダなので。ちなみになんでコップクラフトかというと、ちょっと前のことパンで楽園都市がかかったからです。吉岡茉祐さんはいいぞ。
完成したものがこちらになります(三分クッキング)
さてさて、ぽつぽつ作業しながら一週間ぐらいで完成までこぎつけたわけですが、やはり材料にちょっと贅沢にお金をかけると素人工作でもそこそこに見栄えのするものが作れますね。せっかくコロナ禍でずっと家にいるんだし、皆さんも小物の一つくらい作ってみてはいかがでしょうか。
出来上がって気づいたけど外出自粛だから財布使う場面がねえや おしまい。
財布を作る その4(最終回)