キーケースと名刺入れ
ちぺらです。再び革いじり日記です。
キーケースの方は表革に「マヤ」なるスクラッチレザーを使っています。以前ラウンドファスナーで使ったものよりオイル感は少なめですが、多少起毛してあるようなので使い込むうちに艶が出てくるはず。
裏張りは例のごとく豚革です。また、今回は頑張って外周すべてに捻を引いているので、前作までと比べると多少締まった印象になっていると思います。ところで、R10以下の急曲線ってどうやったらうまく捻を入れられるんでしょうね。コテ自作しかないんでしょうか。
キーケースはスナップで開閉するので、カチッと閉まるように芯材を入れています。芯材は0.4mm厚のテキソン、比較的固めです。写真では既にオス側のホックが打ってありますが、ここは厚みが響かないように芯材をくりぬいてあります。また、折り曲げ部は芯材を漉いて景気よく曲がるように一工夫。少し漉きすぎた部分がありますが、この上から豚革を貼って隠してしまうので問題ないのです。
一方の名刺入れは前回の型紙をほぼそのまま再利用。かぶせ側フラップのみ少し寸法を変えています。
革は青(一般的な意味)のトスカーナ、裏はこれまた豚革です。どちらもコバは染色の上で蜜蝋磨き仕上げ。