長財布(小改造版)
ちぺらです。少し前になりますが、以前作った長財布の亜種の画像をサルベージしたのでご報告です。依頼に従って前回の財布にいくらかカード段とポケットを追加しています。
長財布は形こそ単調ですが、カード段が増える分パーツも増えて大変です。かといって特に作業量を減らす裏技があるわけでもなく、最初はパーツを切り出してコバを処理する作業がひたすらに続きます。
今回はカード段の最下段は外装とお揃いの赤にしてみました。この方が統一感が出て素敵だと思いませんか?(ヌメ革が足りなくなったための苦肉の策)
外装には前回の二つ折り財布と同じくルガトーの赤を使っています。薄くてもハリのある丈夫な革ですが、処理剤仕上げ?らしく長期間エイジングしたらどうなるかはちょっと想像つかないのが面白いところです。外装とベース部に続いてコインポケットとマチを作り、その他のパーツと接着していきます。
少し前から接着剤をダイアボンドに変えてみたのですが、これがいい感じ。ダイアボンドをはじめとするクロロプレン系接着剤はその色(真っ黄色です)から「はみ出したらみっともないのでは」と敬遠していたのですが、大変伸びが良く、さらに浸透が早いので貼り合わせたときに接着面に層ができないので、実は見映え良く仕上がることがわかりました。以前まで使っていたGクリヤー(スチレン・ブタジエン系)は確かに乾燥前は透明ではあるものの、コバをやすりがけしたりして塵を拾うと真っ黒の層状になって目立つのが気になっていたのでこれは嬉しいポイントです。ただ、ダイアボンドはくさい。キツめの溶剤臭がします。換気をしないとキマってしまいそうです。
というわけで完成したものがこちら(中身)
カード段を追加したため若干巨大化していますが、普通に使う分には支障はないと思います。やはり捻を引くとコバが丈夫になるというのもありますが、見た目にも映えて良いですね。そしてやはり焦げ茶のコバは全体が引き締まって良い(自画自賛) 今のところ糸とコバの色は揃えていますが、カラフルなものも作ってみたいところです。自分の色彩センスに全く自信がないので踏み出せないでいますが。