0Vから出力できる実験用電源・組み立て~完成
ちぺらです。だいぶ間が空きましたが、基板が着弾したあたりから書いていこうと思います。
これの続きになります。
シャーシの加工が終わってしばらくしたころ、中国から基板が届きました。
香港と成田で少し足止めを食ったようで思ったより時間がかかりましたが、製造費と輸送費込みで3000円ぐらいですし、文句を言うのは酷というものでしょう。国内業者がもう少し安ければいいんですが(デフレ思考)
開封して基板に割れなどの不備がないかをチェックし、製作に移ります。まずは抵抗や積層セラミックコンデンサなど、比較的背の低いパーツから実装していきます。
ベタパターンを広くとってしまったので、ベタに足を落としているランドは熱容量がとても大きくなってしまい、普段使っている細身のハンダゴテでは熱負けしてハンダ付けできなくなってしまいました。仕方ないのでオンボロの40Wニクロムコテを引っ張り出してなんとかしのいでいます。(後に設定温度を400℃近くまで上げればいつものコテでもなんとかなることが判明。でもコテ先のコーティングを傷めそうなのであんまりやらない方がいいと思う)
さて、抵抗類をあらかた付け終わったら、オペアンプを実装していき……ん?パターンが一本抜けてる……
抵抗の足の切れっ端で繋いで事なきを得ました。皆さん、基板を発注する前には回路図とパターン図をよく確認しましょうね。発注してしまったら修正は効きませんからね。
気を取り直して大型のコンデンサやレギュレータ、トランジスタなど背の高い部品を実装していきます。まずはトランジスタから……ん?
回路図上でエミッタとコレクタを逆接続していたことに起因するパターンミスです。皆さん、基板を(略)
つらい。でも電源投入前に気付けてよかった。
基板が完成したので、パネルとシャーシ内の配線をしていきます。入出力やスイッチング用パワートランジスタなど、大電流が流れるところは太めの配線材(AWG16~18程度)を使います。ろくな電流が流れない制御部は細いのを適当にくっつけます。
交流が流れるところは、線をより合わせるとノイズ対策になるらしいです。前回作った電源から盛大にブ~~~~~~ンとハムノイズを出した経験があるので、おまじない代わりに一応より合わせておくことにします。
いよいよ火入れです。ヒューズを入れて、導通すべきところはきちんと導通しているか、余計なところが導通していないか入念にチェックし、いざ電源をオンに…… あれ?パイロットランプは灯るのに出力端子に電圧が来ませんね……
もう一度、基板にパターンミスがないか、部品の極性などは合っているか、そして基板外の配線にミスがないかどうか、回路図と照らし合わせて入念にチェックしていきます。が、いくら探しても結線ミスは見つかりませんし、ハンダ不良ということもないようです。ここでキレたので、一旦417botを製作して心を鎮めることにします。
(*>△<)<ナーンナーンっっ
数日経ってからふと思い当たったことがありました。そう、トランジスタの足って左からE-C-Bとは限らないんじゃないか?と。スイッチング用の2SA1264(生産中止)はあまり見かけない石ですから、念のためデータシートを漁ってみることにします。
ここを入れ替えたら動きました。よかったですね。キレそう。
最後に、小学生時代に作った電源とのツーショを載せておきます。かわいいね。