サブ財布になるカードケース
ちぺらです。更新サボってたら広告が出てきたので、はてなブログをわからせるため初投稿です。
さて、いつぞやに作ったミニ財布のことは皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。
奮発してコードバン(余り物)をふんだんに使ったミニ財布でしたが、半年ほど使ってみて不満点というか欠点が目につくようになってきました。具体的にはそのサイズと厚みです。普段、ぼくはスマホと財布を重ねて前ポケットに入れているので、素の厚みが20mm近くあるとそれだけでズボンのポケットがぷっくりと膨れてしまい、大変にみっともないのです。加えて横幅がスマホより微妙に大きいために、ポケットから取り出しにくくなってしまい、ストレスをためる原因になってしまっていました。新製品ではこのへんの改修を目指します。
まず、厚みを抑えるために一枚ずつ入れるタイプのカードポケットは思い切って全廃し、カードを4、5枚まとめて入れるタイプに変更します。というのも、一枚ずつ入れると(カードの厚み+革の厚み)が枚数分だけ重なってしまい、全体の軽快さを損ねる原因になっていたためです。あとは予備の現金を入れるスペースを確保してデザインを仮に引いてみます。
コピー用紙で仮組みしてみて問題なさそうだったので、実際の製作に移ります。何回か使った赤のルガトショルダーの切れっ端が余っていたので、エイジングのテストも兼ねてこれを使ってみることにします。前回作った名刺入れではカード段のコバをヘリ返しせずにステッチをかけていましたが、ここもテストを兼ねてヘリ返しに挑戦します。名刺入れはここからどうぞ。
さて、ヘリ返しするには「ゼロ漉き」といって、革のふちを斜めにそぎ落とす作業が必要になります。うっかり革を切ってしまわないように、細心の注意を払って革包丁を
気を取り直して新しく作り直しましょう。曲線部にはシワが寄らないように切れ目を入れ、接着剤を塗って慎重に折り返します。
この上からステッチをかけて、必要なのかはよく分かりませんが捻を引いておきます。
組み立て中の写真を撮り忘れていたのでいきなり完成品が出てきます。見にくいですがカードの裏にマチつきのポケットがついていて、お札やちょっとした小銭が入るようになっています。
カードに傷がつかないように、オス側バネホックの裏には丸くカットして薄く削いだ革を貼り付けてあります。コバは毎度のごとく焦げ茶の蜜蝋仕上げです。
さて、冒頭でもちょっと触れましたが、今回のカードケースはスマホと重ねてもかさばらないように幅と厚みを絞り込んだ設計になっています。
ハイエンドスマホとしては細身のXperia 5 IIと比べてもこのとおり。ポケットの中でも主張しないので、先代ミニ財布と比べるとだいぶ身軽になりました。ところが、このコンパクトさがのちに悲劇を呼ぶことに……
カードケース失くしたかもしれんが
— ちぺら (@cipher_413) 2021年8月18日
そう、存在感がなさすぎて落としても気づけないのです。みなさんは貴重品の管理にはくれぐれも気をつけましょうね。(消えたカードケースは親切な方が警察に届けてくれていました。助かりました)