名刺入れ

 ちぺらです。今回は名刺入れを作っていきます。

f:id:cipher_413:20210711190811j:plain

完成品

全体的な構成としては以前作ったカードケースをベースにしており、型紙の変更点は名刺が入るように横幅を少々引き延ばしたり、かぶせ側のポケットの形を変えた程度です。カードケースの記事はこちらからどうぞ。

cipher-413.hatenablog.jp

今回の変更点は主に製作工程。カード段にステッチをかけて丈夫にし、加えて外周全体に捻を引いて全体の印象を引き締めてみました。

 まずは材料を切り出していきます。今回使った革はイタリアのM.P.G製「ニューヨーク」。イタリアなんかアメリカなんかはっきりせえ 裏打ちは家に転がっていたアメ豚を使いました。

f:id:cipher_413:20210711192047j:plain

切り出した革にけがき線を入れておく

今回も裏地を打って床面が見えないようにするので、ボールペンでガンガンけがき線を入れていきます。中心線は最低限入れておいた方が後々楽になります。

f:id:cipher_413:20210711192104j:plain

貼れるところに豚革を貼っておく

続いて各パーツに豚革で裏打ちをしていきます。マチとかぶせ側ポケットは何も考えずに作業できますが、本体はいささか思うところがあるので一部のみ裏打ちをしています。また、この段階で処理できるところはコバ処理まで済ませてしまいます。

f:id:cipher_413:20210711192031j:plain

ポケットを接着して縫製

はい、思うところというのがこれです。実はさっき裏打ちしたところはカード段の下側ポケットだったので、このようにもう一枚革を縫い付ければカード段の中にもしっかり裏地をつけることができます。いま見えているところがメインポケットになるので縫い目をつぶして裏地をベタ貼りすれば名刺入れの一丁上がりというわけですね。

f:id:cipher_413:20210711200153j:plain

裏打ちしてかぶせ側ポケットも接着

ホワイトバランスが狂っている気がしますが気にしないように。今回は外周にも捻を入れたいので、変則的ではありますがここで外周のコバ処理を済ませ、捻も引いてしまいます。あとはマチを取り付けて外周をぐるっと縫えば完成!

 今回は芯材などは特に入れていませんが、ちょっと厚めの芯材を入れて立体感を出したり、バネホックで開閉するようにしてみても面白いかもしれませんね。あとは駒合わせ縫いで厚めのマチを付けるとか。いやいろいろ考えてはいるんですけど、時間がないんですよ時間が。ほんとに……