BROOKSの革サドルを矯正する
ちぺらです。お久しぶりです。本日は自転車のお掃除に伴って取り外したサドルを手入れしていきます。
BROOKSのサドルといえば、座面が革でできていて馴染むまでは三角木馬とかSM用品なんて言われてることでも有名ですが、実はこの「革が尻の形になじむ」というところが曲者でもあります。というのも、尻になじむとはすなわち革が変形していることに他ならないので、うまく手入れしながら馴染ませてやらないと型崩れしてしまうわけです。それではダメな例をご覧いただきましょう。
なんでこんなことになるか。まず一つ目はオイルケアを怠ったこと。革なので当然適度な油分が含まれている状態が一番いいわけですが、最初のうちは楽しくできるオイルケアもだんだんおっくうになってくるわけです。そうすると革の強度のバランスが崩れて型崩れしてしまいます。もうひとつは革のテンション管理を怠ったこと。このサドルに限らず、BROOKSのサドルには裏に革の張力を調整できるテンションボルトがついています。これを回して凹んできた座面を定期的に張り直してやらないといけないのですが、専用レンチがないと回せないところにボルトがあるのでこれが結構面倒で、ついやらないまま放っておいてしまうわけです。こっちの方が原因としては大きそう。
うだうだ言ってても型崩れは治ってくれないので修復を試みます。かしいでしまった頭をゴムハンマーでぶっ叩いて多少なりとも曲げなおし、座面は当て布をして結束バンドで縛り上げてみます。
ちなみに縛り上げてからハンマーで叩いたら衝撃で結束バンドがちぎれ飛びました。気をつけましょう。しばらくこのままで様子を見て、また結果を報告します。