P名刺の基板化
ちぺらです。だいぶ間が空いたので実質初投稿です。
ところで皆さんはP名刺という文化をご存知でしょうか。こんな場末のブログをわざわざ見に来る方は全員ご存知かもしれませんが、P名刺というのはアイドルマスターシリーズのプレイヤー、通称プロデューサーが自己紹介を兼ねて製作する名刺のことです。特異な嗜好がないかぎりは通常の名刺サイズ(91x55mm)の紙で制作されることが多いようです。
さて、世の中は広いもので、名刺を紙以外の材料で制作する集団があります。その一派が基板名刺、つまりプリント基板を名刺サイズにカットして名刺代わりにしてしまえというわけです。Maker界隈では数年前に流行った文化のようで、調べてみると今でも基板名刺を作っている方をちらほら見かけます。しかし、P名刺を基板で作っている例は検索しても数例しか見つけられませんでした。ならばやってやろうじゃないの、というのが今回の記事の趣旨です。
基板名刺といっても、設計者によってその形態は色々あります。単にそれっぽいデザインにしただけのもの、シルクや銅箔でイラストを作ったもの、きちんと回路から起こしたパターンを積んでいて部品をつけると実用品として使えるもの、果てはLinuxを積んでいるものなど。でもせっかく作るのなら実際に動作するもの、しかもアイマスっぽいものが良いですよね。
基板名刺、何が光ると面白いかずっと考えてる
— ちぺら (@cipher_413) 2023年2月10日
回路のネタとして定番なのはArduino互換機でしょうか。これはMaker界隈向けなら大いにアリです。ブートローダの書き込みにホンモノのArduinoが必要なことが弱点ですが、こんな名刺をありがたがる人の家にはダブついてるArduinoが何枚でもあるはずなので。しかし、P名刺として考えると少し微妙ですね。アイマスに人生賭けてる人がArduino持ってるかと言われると、持ってなさそうですし。
というわけで、担当のソロ曲が流れる電子オルゴール機能を搭載した名刺が良いのではないかと考えました。Arduino互換機と違って少ない部品点数で作れますし、チップ部品を使わなければ普段電子工作をしない方でもなんとか作れるぐらいの難易度にできそうです。今回はコスト圧縮を目的としてマイコンにPICを採用したので、書き込み環境がない方にはやや厳しい点がネックとなりますが、そこはエンカ時に名刺と併せてプログラム書き込み済みのPICを頒布(配布にするかも)することでカバーしようと思います。本当はArduino Nanoとかで制御すれば良いんでしょうけど、なんか段々値上がりして1枚3000円近くになってるので、ちょっと気が引けます……。
詳しい回路図や組み立て方は別途記事にしようと思います。とりあえず届いた名刺がこちら。一般的な名刺と同じ91x55mmで制作しました。
以前電源を作ったときと同様に深圳のFusionPCBに発注しています。国内メーカーに基板を頼むのは富豪になったらやりたいことリストのトップに入れてあるので、今後のお楽しみとして取っておきます。
全体レイアウトとしては、表面に全ての部品と私に関する情報を配置し、ハンダ面にはパーツリストと(写真では隠れていて見えませんが)Twitterアカウントと作り方の解説記事へのQRコードリンクを載せています……QRコード!?
やっぱり夏川椎菜さんのオタクは頭がおか椎菜……
話がそれました。CADのプレビューなのでアレですが、裏側はこんな感じ。
パーツリスト、裏側に載せてあるんですよね pic.twitter.com/T24IxGXziA
— ちぺら (@cipher_413) 2023年2月13日
いきなり名刺だけポンと渡されたかわいそうな子羊ちゃんのために、全パーツのリストをちゃんと載せています。シルク印刷のQRコードは印刷精度が少し心配でしたが、手元の端末のGoogleレンズでは正しく読み取れることを確認済みです。ただし制作解説記事は現在非公開なので、コードを読み込んでも虚無です。試すならTwitterの方にしてください。
現在ソフトを鋭意開発中なのでお楽しみに!
18きっぱー向け財布兼切符ホルダ
ちぺらです。例によって革いじり日記となります。
今回作っていくのは長財布……のようなもの。青春18きっぷをさっと見せられて、なおかつカードや小銭も入るものがご希望だそうです。あまり何もかもくっつけてしまうと法外な分厚さになってしまうので、今回はいかに薄くつくるかがカギになってきそうです。
まず、かぶせ側に18きっぷホルダは必須ですね。そしてメインポケット部は通しマチをご希望でしたが、通しマチは謎の苦手意識があるので、今回はとりあえず革を重ねて分厚いマチを作り、駒合わせ縫いで攻めようと思います。そしてメインポケットの前に財布のごとくカードポケットを付け……と考えていくと、小銭入れの場所がなくなってしまいました。困った。
そこで、背面にファスナーで開閉する小銭入れをつけることにしました。よくフラグメントケースとかミニ財布とかについてるやつです。とはいっても文章だけでつらつら書いていてもイメージが湧かないとおもうので、まずは完成品を見ていただきましょう。
ご覧のように、内装には布を使うことにしました。実はレザクラで布を使うのは初めてだったりします。
では作り始めます。まずは簡単に作れそうなカードポケットから攻めていきます。長財布系は何度も作ってるのでちょろいもんです。……と余裕ぶっこいていると型紙のミスが発覚。急遽カード段を一段追加しました。気のゆるみはよくないですね、ヨシ!
さて問題の小銭入れですが、型紙の段階では漠然としたイメージしか湧かなかったので、パワーだけで作っていくことにしました。
一応、事前にデパート等を回って、この手の小銭入れの構造を調査してはいるんです(迷惑客)。ただ、思った以上に製品ごとの構造の差が激しく、細かいところは作ってみないと分からないというのが正直なところ。
小銭入れの内装(青い部分)にはシャンタンを使っています。このシャンタンというのがよくわからん生地で、普通に検索すると味覇の親戚みたいなアレしか出てこないので、結局どんな布なのかわかってません。ただ、ライターで炙っても燃えるだけで溶けないのでたぶん天然繊維。あとは上端とマチをぐるっと縫製して、なんとか形になりました。
小銭入れをクリアすればあとは難しいことはないはずです。別に作っておいたマチを接着し、外周をぐるりと縫えば完成。
かぶせ側の大きく切り欠いてあるポケットに18きっぷが、その左側には普通のサイズの切符がちょうど収まるようになっています。今にして思えば、ノーマル切符用ポケットに穴をあけておけばよかったなと思わないでもない。
前に買った茶色のビニモ糸がだいぶ少なくなってきたことですし、そろそろ糸のカラバリ増加も兼ねて仕入れたいとこですね。あと今回もコバは焦げ茶の蜜蝋仕上げですが、何度も縫製とコバの焼き締めを往復するのが大変だったので、コバの化学仕上げ剤を検討する時期が来てるかもしれないです。いずれにせよ、今回最大の懸案だった小銭入れがうまく仕上がったので満足満足。
キーケースと名刺入れ
ちぺらです。再び革いじり日記です。
キーケースの方は表革に「マヤ」なるスクラッチレザーを使っています。以前ラウンドファスナーで使ったものよりオイル感は少なめですが、多少起毛してあるようなので使い込むうちに艶が出てくるはず。
裏張りは例のごとく豚革です。また、今回は頑張って外周すべてに捻を引いているので、前作までと比べると多少締まった印象になっていると思います。ところで、R10以下の急曲線ってどうやったらうまく捻を入れられるんでしょうね。コテ自作しかないんでしょうか。
キーケースはスナップで開閉するので、カチッと閉まるように芯材を入れています。芯材は0.4mm厚のテキソン、比較的固めです。写真では既にオス側のホックが打ってありますが、ここは厚みが響かないように芯材をくりぬいてあります。また、折り曲げ部は芯材を漉いて景気よく曲がるように一工夫。少し漉きすぎた部分がありますが、この上から豚革を貼って隠してしまうので問題ないのです。
一方の名刺入れは前回の型紙をほぼそのまま再利用。かぶせ側フラップのみ少し寸法を変えています。
革は青(一般的な意味)のトスカーナ、裏はこれまた豚革です。どちらもコバは染色の上で蜜蝋磨き仕上げ。
0Vから出力できる実験用電源・組み立て~完成
ちぺらです。だいぶ間が空きましたが、基板が着弾したあたりから書いていこうと思います。
これの続きになります。
シャーシの加工が終わってしばらくしたころ、中国から基板が届きました。
香港と成田で少し足止めを食ったようで思ったより時間がかかりましたが、製造費と輸送費込みで3000円ぐらいですし、文句を言うのは酷というものでしょう。国内業者がもう少し安ければいいんですが(デフレ思考)
開封して基板に割れなどの不備がないかをチェックし、製作に移ります。まずは抵抗や積層セラミックコンデンサなど、比較的背の低いパーツから実装していきます。
ベタパターンを広くとってしまったので、ベタに足を落としているランドは熱容量がとても大きくなってしまい、普段使っている細身のハンダゴテでは熱負けしてハンダ付けできなくなってしまいました。仕方ないのでオンボロの40Wニクロムコテを引っ張り出してなんとかしのいでいます。(後に設定温度を400℃近くまで上げればいつものコテでもなんとかなることが判明。でもコテ先のコーティングを傷めそうなのであんまりやらない方がいいと思う)
さて、抵抗類をあらかた付け終わったら、オペアンプを実装していき……ん?パターンが一本抜けてる……
抵抗の足の切れっ端で繋いで事なきを得ました。皆さん、基板を発注する前には回路図とパターン図をよく確認しましょうね。発注してしまったら修正は効きませんからね。
気を取り直して大型のコンデンサやレギュレータ、トランジスタなど背の高い部品を実装していきます。まずはトランジスタから……ん?
回路図上でエミッタとコレクタを逆接続していたことに起因するパターンミスです。皆さん、基板を(略)
つらい。でも電源投入前に気付けてよかった。
基板が完成したので、パネルとシャーシ内の配線をしていきます。入出力やスイッチング用パワートランジスタなど、大電流が流れるところは太めの配線材(AWG16~18程度)を使います。ろくな電流が流れない制御部は細いのを適当にくっつけます。
交流が流れるところは、線をより合わせるとノイズ対策になるらしいです。前回作った電源から盛大にブ~~~~~~ンとハムノイズを出した経験があるので、おまじない代わりに一応より合わせておくことにします。
いよいよ火入れです。ヒューズを入れて、導通すべきところはきちんと導通しているか、余計なところが導通していないか入念にチェックし、いざ電源をオンに…… あれ?パイロットランプは灯るのに出力端子に電圧が来ませんね……
もう一度、基板にパターンミスがないか、部品の極性などは合っているか、そして基板外の配線にミスがないかどうか、回路図と照らし合わせて入念にチェックしていきます。が、いくら探しても結線ミスは見つかりませんし、ハンダ不良ということもないようです。ここでキレたので、一旦417botを製作して心を鎮めることにします。
(*>△<)<ナーンナーンっっ
数日経ってからふと思い当たったことがありました。そう、トランジスタの足って左からE-C-Bとは限らないんじゃないか?と。スイッチング用の2SA1264(生産中止)はあまり見かけない石ですから、念のためデータシートを漁ってみることにします。
ここを入れ替えたら動きました。よかったですね。キレそう。
最後に、小学生時代に作った電源とのツーショを載せておきます。かわいいね。
0Vから出力できる実験用電源・基板発注とシャーシ加工
ちぺらです。今回の記事は女性声優ネタではありません。
まず初めにお断りしておきますが、今回作る電源装置の回路は「いまからはじめる電子工作」(オーム社)3.3.4節の「高精度で0V~15Vまで可変できる安定化電源の設計製作」と同じものです。というより、本当はオリジナル要素入れようと思っていたのに無心でパターン引いてるうちに忘れたという方が正しいかもしれません。なので、詳しい解説をお望みの方は本を探していただくか、作者の方のサイトを参照してください。
実は、今回作る電源装置はだいぶ前から作ってみたかったもので、パーツを揃えたのは5年以上前になります。それ以来「製作時間が取れない」を言い訳にしてパーツを寝かせ続け、ちょうどまとまった時間が取れたのでやっと重い腰を上げたというわけです。
今回は、プリント基板製造業者に基板製造を委託してみることにしました。なんで急にそんなことを思い立ったのかというと、以前からやってみたかったというのもありますが、Twitterのオタクが届いた基板を楽しそうに眺めていたというのがデカいです。布教の極意を見た気がしますね。
まずは本の通りに回路図を書いてパターンを引きます。CADは前まではEAGLEを使っていましたが、EAGLEがAutodeskに魂を売ったせいでバカ高いサブスクと化してしまった(Fusion 360に取り込まれたらしい)ので、今回からおっかなびっくりKiCadを使っています。年5万はちょっと払えないよ……。実は、最初は可変電圧出力の他に5V/3.3V固定出力を設けようかと思っていたのですが、無心でパターンを引いてるうちにすっかり忘れてしまいました。というかこれを思い出したのが基板が届いた後という救いようのなさです。
発注先としては、今回はSeeed StudioのFusionPCBを利用することにしました。国内基板メーカーは高い、かといって激安中華基板屋は品質やら納期に一抹の不安がある、ということで、今回は有名どころで様子を見る作戦です。FusionPCBの発注画面は(一部怪レい部分もありますが)ほぼ日本語化されていますし、英語にしても特に難しい表現があるわけでもないので、たいていの人なら迷わず発注できるでしょう。今回は10月14日に発注して19日に製造完了の連絡が来ました。ただし、輸送に手間取ったようで基板が家に届いたのは26日になってからだったので、トータルの納期はだいたい2週間弱ということになります。
基板が届くの待つ間にシャーシを加工します。CADでパネルデザインを描き、コピー用紙に原寸大で印刷したものをシャーシに貼ると加工が楽です。
上でも触れたように、今回使うパーツの多くはン年前に買ったものばかりですが、このシャーシもご多聞に漏れず埃をかぶっていたもののひとつです。ところが当時のぼくは中々に目が高かったようで、なんとこのシャーシ、フロントとリアのパネルがビスで取り外しできる高級品です。おかげで加工がとても楽。よくやったぞ若かりし日のぼく。
小さい穴は普通にドリルで開け、可変抵抗などが刺さるφ10程度まではテーパリーマで広げ、電圧計や電源スイッチの大穴・角穴はハンドニブラで食いちぎってヤスリで仕上げます。余談ですが愛用のホーザンのハンドニブラが製造終了したらしく、ぼくは悲しみに暮れています。
お次は文字入れです。かつては自作シャーシの文字入れといえばインスタントレタリングが定番でしたが、どこに行っても売ってないので何か別の方法を考える必要があります。まさかマジックペンで直書きするわけにもいかないし、何かうまい方法はないかと考えていたところ、少し前にTwitterで見たアクリル板で化粧パネルを作る方法を思い出したので、試してみることにしました。
まず、近所のホムセンをしばいて発掘した透明ラベルフィルムに文字を印刷し、これをパネルに貼り付けます。写真のように大穴の部分は切り取って内側へ折り返し、小穴は放射状に切り込みを入れて部品が通るように細工します。だいぶ気泡が入っていますが、上からアクリル板を重ねれば目立たなくなるはずなので、これで良しとしておきます。
化粧パネルを重ねるとこんな感じ。アルミむき出しと比べると、ぐっと高級感が出た気がします。知らんけど。なお、四隅のボルトが六角穴付ボルトなのは完全にカッコつけです。シャーシについてくるビスは全部普通のプラスネジなので、よく見るとハッタリ仕様なのがバレるしくみになっています。
リアパネルも同様に加工してシャーシの加工は終了。内部の組み立ても書こうと思ったのですが、予想外に長くなったので二分割します。そのうち上げるので、読みたい人は待っててください。
Raspberry Piで作る全自動417マシン
ちぺらです。牛の皮膚にうつつを抜かしていたので、久しぶりに理科の実験をします。
ところで、皆さんは夏川椎菜さんをご存知でしょうか。
夏川さんは声優事務所ミュージックレインに所属する女性声優で、演じた役としては(ほぼ)デビュー作の「アイドルマスターミリオンライブ!」望月杏奈役、「ハイスクール・フリート」岬明乃役などが有名です。最近だと「IDOLY PRIDE」で奥山すみれを演じたのが記憶に新しいところでしょうか。すみれちゃ^~
また、2015年にユニット「TrySail」として、2017年にソロ歌手としてもデビューされており、特に個人活動ではデビュー以来5枚のシングル、1枚のアルバム、1枚のEPを発売するなど声優兼業アーティストとしてはかなりの実力者といえます。今キテる声優アーティスト(ちぺら調べ)同率1位です(ここまで一息)
さて、夏川さんのオタ……ファン、通称ヒヨコ群には妙な習性があることが知られています。午前4時17分に「417」とだけツイートするのです。気持ち悪いですね。
ぼくもファンの端くれであるからには当然417ツイをする義務があるのですが(そんなものはない)、いかんせん時間が悪い。ぼくのような社会に高度に適応した人類にとって、午前4時17分というのは一般的に睡眠時間の真っ只中にあたります。当然、パソコンに張り付いて時計をにらみながらツイートすることなどできません。ということで、今回はいわゆるbotを作っていくことになります。
毎日決まった時刻に定型文をツイートするだけなら、まず考えるのはIFTTTの利用でしょう。しかし、残念ながらIFTTTでは狙った時刻ぴったりにツイートを送信するのは難しいようです。実際にフォロワーがIFTTTを運用していましたが、4時17分を狙っても4時15分ごろにツイートが送信されたりと結構ブレている印象でした。これではいただけないのでIFTTTはボツ、かといって夜中じゅうPCを起動させるとファンがうるせえし、他に何か方法が……方法……
半導体がバカ高くなる前に何となく買ったはいいけど、イマイチ使い道がなくてしまい込んでいたRaspberry Pi 3 Model B+じゃないか~!!!(大茶番)
というわけで、以下ラズパイにBotを実装します。以前のキーボード自作を見ていただくと分かる通り、この手の作業は素人なので大目に見てください。なお、各項目に貼ってあるリンクは作業をパk……参考にしたサイトです。
・SSHの設定
まずはリモートでログインできるようにSSHをセットアップし、ついでに設定もいくつかいじっておきます。具体的にはGUIの起動を無効化したり、なんで入ってるかわからないマイクラを削除したりとかそういう作業をします。ここは特にハマることもなく、つつがなく終わると思います。
・API KeyとTokenの発行
英作文の時間です。API取得の目的を100ワード(100字だったかもしれない)以上で記述しないといけないのですが、今回作るような中身ペラッペラのBotでは至難の業です。学生時代に培った文章水増し術を駆使し、なんとかいい感じに内容を嵩増しして提出します。問題がなければ数日でAPI発行お知らせメールが来るので、Twitter Developer PortalからAPI Key, API Key Secret, Access Token, Access Token Secretの四種を発行してメモっておきます。これは後から参照できないのでメモ必須(メモを忘れると再発行するハメになる)。
・Botの実装
こちらのサイトを参考にBotをつくります。まず落としたファイルの.env.sampleを.envにリネームし、その中身にAPI KeyとAccess Tokenをコピペしておきます。
次に、main.pyの中身をいじってBotの処理を記述します。今回は毎日4時17分にツイートを送信したいので、無限ループの中で1秒ごとに現在時刻を調べ、念のため1秒マージンを取って4時17分1秒になったらツイートを送信するプログラムを組みました。
実行するときはバックグラウンドで行わせます。
$ nohup python main.py &
これでいいはずですが、念のため実行中のプロセスにmain.pyがあるかどうか確認しておきます。
$ ps -x
main.pyがあれば、あとは放っておけば417TLに自動参加できるはずです。
417
— ちぺら (@cipher_413) 2021年11月16日
(*>△<)<今日も椎菜はかわいら!
— ちぺら (@cipher_413) 2021年11月16日
\しいな!/
(*>△<)<愛を叫べてたの!
\しいな!!/
(*>△<)<椎菜に会えてうれ!
\しいな!!!/
うむ、完璧。これで枕を高くして眠れるというものですね。
サブ財布になるカードケース
ちぺらです。更新サボってたら広告が出てきたので、はてなブログをわからせるため初投稿です。
さて、いつぞやに作ったミニ財布のことは皆さん覚えていらっしゃるでしょうか。
奮発してコードバン(余り物)をふんだんに使ったミニ財布でしたが、半年ほど使ってみて不満点というか欠点が目につくようになってきました。具体的にはそのサイズと厚みです。普段、ぼくはスマホと財布を重ねて前ポケットに入れているので、素の厚みが20mm近くあるとそれだけでズボンのポケットがぷっくりと膨れてしまい、大変にみっともないのです。加えて横幅がスマホより微妙に大きいために、ポケットから取り出しにくくなってしまい、ストレスをためる原因になってしまっていました。新製品ではこのへんの改修を目指します。
まず、厚みを抑えるために一枚ずつ入れるタイプのカードポケットは思い切って全廃し、カードを4、5枚まとめて入れるタイプに変更します。というのも、一枚ずつ入れると(カードの厚み+革の厚み)が枚数分だけ重なってしまい、全体の軽快さを損ねる原因になっていたためです。あとは予備の現金を入れるスペースを確保してデザインを仮に引いてみます。
コピー用紙で仮組みしてみて問題なさそうだったので、実際の製作に移ります。何回か使った赤のルガトショルダーの切れっ端が余っていたので、エイジングのテストも兼ねてこれを使ってみることにします。前回作った名刺入れではカード段のコバをヘリ返しせずにステッチをかけていましたが、ここもテストを兼ねてヘリ返しに挑戦します。名刺入れはここからどうぞ。
さて、ヘリ返しするには「ゼロ漉き」といって、革のふちを斜めにそぎ落とす作業が必要になります。うっかり革を切ってしまわないように、細心の注意を払って革包丁を
気を取り直して新しく作り直しましょう。曲線部にはシワが寄らないように切れ目を入れ、接着剤を塗って慎重に折り返します。
この上からステッチをかけて、必要なのかはよく分かりませんが捻を引いておきます。
組み立て中の写真を撮り忘れていたのでいきなり完成品が出てきます。見にくいですがカードの裏にマチつきのポケットがついていて、お札やちょっとした小銭が入るようになっています。
カードに傷がつかないように、オス側バネホックの裏には丸くカットして薄く削いだ革を貼り付けてあります。コバは毎度のごとく焦げ茶の蜜蝋仕上げです。
さて、冒頭でもちょっと触れましたが、今回のカードケースはスマホと重ねてもかさばらないように幅と厚みを絞り込んだ設計になっています。
ハイエンドスマホとしては細身のXperia 5 IIと比べてもこのとおり。ポケットの中でも主張しないので、先代ミニ財布と比べるとだいぶ身軽になりました。ところが、このコンパクトさがのちに悲劇を呼ぶことに……
カードケース失くしたかもしれんが
— ちぺら (@cipher_413) 2021年8月18日
そう、存在感がなさすぎて落としても気づけないのです。みなさんは貴重品の管理にはくれぐれも気をつけましょうね。(消えたカードケースは親切な方が警察に届けてくれていました。助かりました)