ちぺらです。ヨドバシのポイントがn万円分貯まっていたので、今月頭にPixel Watch 2を買いました。一体全体いくら使ったらこんなにポイントが貯まるのかは考えないほうが良いです。
して、スマートウォッチはウォッチフェイスをいろいろ変えられるのが魅力のひとつであるわけです。かくいう私も最初はプリセットのウォッチフェイスをいろいろ変えて遊んでいたわけですが、ある時ふと思ってしまうわけです。「ウォッチフェイスって自分で作れないの?」と。
結論から言うと、作れます。タイトルにもある通り、Watch Face Studioというソフトウェアを使います。というわけで、今回は私がウォッチフェイスを作った時の様子を順を追ってご紹介しましょう。
まずはWatch Face Studioをお手持ちのPCにインストールします。
昔はGoogleから提供されていたようですが、今はサムスンのデベロッパープログラムから落とせます。モノとしては変わりないのでご安心を。バージョンは正直なんでもいいです。参考までに、執筆時点の最新版は1.4.20、ベータ版が1.6.9(いずれもWindows版)でした。なお今回はver1.4.20で話を進めています。
起動してNew Projectを作成すると、こんな表示になります。
何はともあれ、時計ですから針を追加しましょう。上段メニューバーの"Add Component"からオブジェクトを追加できます。ここでは時針と分針は"Modern"に、秒針は"Simple"にしてみました。同様にインデックスとデジタルクロックを追加してみます。
さて、概念ウォッチフェイスであるからにはオブジェクトを然るべき色に染めてやる必要があります。最上静香のパーソナルカラーが#6495cfなのは皆様ご承知だと思いますが[1]、未来ちゃのカラーコードを失念していたのでいつものところで調べてきました。
#ea5b76か。毎回覚えたようで覚えられねえな……
カラーコードが分かったので、気を取り直してオブジェクトを染めます。オブジェクトを選択すると右にプロパティが出てきますので、"COLOR"の欄(デフォルトではだいたい#FFFFFF)に染めたい色のカラーコードを入力します。今回は視認性も考慮し、インデックスと時針を静香色、秒針を未来ちゃ色に染めました。未来ちゃはいつだって静香を導く存在ですからね(?)
役者が揃ったので、いよいよ時計として成形していきます。。ここからがWatch Face Studioのキモです。なおタグについては全部ここに書いてあるので読んでください。
というわけにもいかないので、例を交えて軽く説明しましょう。針はたぶんそのままで回ると思うので、デジタル時計で説明します。
まず、私は24時間表示が好きなので、24時間表示化します。デジタルクロックを選択し、"TEXT FIELD"の中身を見るとこんな感じになっているはずです。
見ての通り、時間が1~12になってますね。気に食わない。このフィールドをクリックすると右に出てくる"Tags"というボタンから、フィールドの中身を次のように編集します。
思うところあって秒表示は削除し、時間も0~23に切り替えました。こんな調子で、オブジェクトの動作をつかさどるタグを編集することで、オブジェクトの動作を決定することができます。上でサムスンのタグ説明のページを全部読んでくれといったのは、ここに全てのタグの説明が書いてあるからなんです。
"Text"オブジェクトに[SEC]タグを入れて秒表示させたものを追加して、とりあえず時計としての基本機能が完成したのがこちら。
しれっと画面左側のレイヤを整理してます。あとはこれを実機にダウンロードすれば時計として使用可能です。まずお手持ちのPixel Watchの[設定]を開き、[システム]→[デバイス情報]→[バージョン]からビルド番号を高速連打して開発者向けオプションを有効化してください。続いて開発者向けオプションからADBデバッグを有効化しておきます。オタクがAndroidスマホでよくやってる奴です。
次はいよいよウォッチフェイスをウォッチに転送するッチ段階です。巷にはワイヤレスでウォッチフェイスをダウンロードしている記事が多いですが、どうも安定しなかったのでウォッチ付属の充電ケーブル経由で転送するのをお勧めします。PCとウォッチをケーブルで接続した状態で、Watch Face Studio右上の"Run on Device"から"Scan Devices"を選ぶとデバイスが見えるはずです。このデバイスを選択してやればOK……だった気がする。うまくいくとこんな感じになります。
実機動作
— ちぺら (@cipher_413) 2024年5月18日
(←通常表示 省電力モード→) pic.twitter.com/UBbKrRnlPI
えらい長くなってしまったので、歩数やバッテリ残量などのプログレスバーの話は記事を分けてやりたいと思います。では。
1: 諸説あり